頭頸部外科
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blowout fractureの画像診断,手術所見によるタイプ
山口 展正森山 寛
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1993 年 3 巻 2 号 p. 175-179

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抄録
 blowout fracture(BOF)50症例に対して整復術を行い画像診断,手術所見より数種のBOFのタイプが認められた。眼窩内側壁骨折に対しては鼻内的整復術を行い,その画像所見,鼻内手術所見から限局型,広範囲型,内直筋の絞扼などの症例が認められ,前篩骨洞・後篩骨洞をわけている第III基板(中鼻甲介基板)が一つの大切な指標になると考えられた。また眼窩下壁骨折として線状型・細裂隙型,広範囲型などが認められた。内視鏡を用いたBOF整復術は有効であった。
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© 日本頭頸部外科学会
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