頭頸部外科
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伝音難聴の術前診断の正当性
―非穿孔鼓膜耳における検討―
原 晃和田 哲郎阿瀬 雄治草刈 潤
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1996 年 6 巻 1 号 p. 23-27

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抄録

 手術にて耳小骨連鎖異常を確認し得た非鼓膜穿孔30耳の術前検査の正当性について検討した。純音聴力検査では耳小骨連鎖離断症例で水平型を示したのは50%であり,固着症例で山型を示したのは77.3%であった。ティンパノグラムAD型を示した離断症例は37.5%,固着症例でAs型を示したのは40.9%であった。CTにて耳小骨連鎖の異常を指摘し得たのは7耳のみであった。液体負荷骨導検査では,離断パターンを示した離断症例は75.0%,固着パターンを示した固着症例は86.4%であった。音響1生耳小骨筋反射では全例にreversed patternを認め,離断では500Hzに,固着では2kHzに著明となるパターンを例外なく認めた。

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© 日本頭頸部外科学会
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