頭頸部外科
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原発不明頸部転移癌の臨床的検討
朝蔭 孝宏海老原 敏吉積 隆浅井 昌大林 隆一静 隆雄海老原 充
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キーワード: 原発不明頸部転移癌
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1996 年 6 巻 1 号 p. 29-34

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抄録

 原発不明頸部転移癌は様々な診断技術が進歩したにもかかわらず,全頭頸部癌の数パーセントを占める。今回われわれは国立がんセンター東病院頭頸科における原発不明頸部転移癌の臨床的検討を行った。原発巣の検索には頸部腫瘤の部位および病理組織診断より原発巣を予測し,効率よく検索を行うことが重要と考えた。また,切除可能な頸部腫瘤に対しては頸部郭清術を施行し,切除不能例および未分化癌に対しては化学療法併用放射線治療が適応と考えた。このような治療方針でもN3症例および鎖骨下に原発巣を認めた症例は予後不良であった。

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© 日本頭頸部外科学会
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