Journal of the Japanese Society for Horticultural Science
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総説
超微小茎頂分裂組織培養法:ウイロイドフリー植物作出のための新しい方法
細川 宗孝
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ジャーナル オープンアクセス

2008 年 77 巻 4 号 p. 341-349

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抄録
ウイロイドはこれまでに知られている最小の病原体であり,タンパク質をコードしていないため宿主植物のポリメラーゼを用いて増殖する.病理的な観点からの研究に加えて,この 40 年間ウイロイドフリー植物の作出に向けた多くの研究が行われてきたが,未だ解決したとは言い難い.超微小茎頂分裂組織培養法は新しく開発された方法であるが,本法を用いればウイロイドの除去が可能である.ここでは,本法を紹介するとともに,本法でウイロイドが除去されるメカニズムについて考察した.
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© 2008 園芸学会
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