園芸学会雑誌
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チューリップの施肥に関する研究 (第1報)
肥料3要素の施肥量が生育ならびに球根の収量に及ぼす影響
雨木 若橘萩屋 薫
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1960 年 29 巻 2 号 p. 157-162

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抄録
1.肥料の3要素の施肥量とチューリップの生育との関係を明らかにするため,William Pittの大球(開花球)と小球(未開花球)とを用いて,砂丘地の圃場で実験を行なつた。試験区の設定方法は,3要素の反当用量を窒素26.3kg,燐酸22.5kg,加里30.0kgを基準として,その中の1つずつの要素についてそれぞれ0から37.5kgまでの11段階に区分したが,他に無肥料の1区を対照として設けた。
2.各要素とも,施肥量を増すに従つて草丈が増加した。窒素は施肥量を増加すると葉色が緑色味を増した。開花期は窒素および加里の場合は施肥量を増すに従つて遅延したが,燐酸については早くなる傾向が認められた。球根の肥大増殖率に対しては窒素の影響が最も大きく,加里がこれに次ぎ,燐酸の影響は少なかつた。
3. 3要素とも施肥量の多少と裂皮歩合や小球におけるdropperの発現率との間には一定の傾向は認められなかつた。球根の含水量は窒素および加里の施肥量を増加するほど高くなつたが,燐酸はむしろ施用量を増すとそれが低くなる傾向が認められた。
4.花芽分化ば窒素および燐酸の増加するに従つて早くなる傾向が認められたが,加里の影響は認められなかつた。球根の含水量と花芽分化の早晩との関係についてみると,燐酸区および加里区は含水量の低い球根ほど花芽分化の早くなる傾向が認められたが,窒素区にはそのような相関関係は認められなかつた。
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