園芸学会雑誌
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タマネギのりん茎形成に関する研究 (第5報)
青色光, 赤色光および近赤外光の混合光がりん茎形成に及ぼす影響
寺分 元一
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1970 年 39 巻 4 号 p. 325-330

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抄録
タマネギのりん茎形成に及ぼす青色光•赤色光および近赤外光のうち, 2種の光の混合光および白色光の影響について, 3~4葉期の貝塚早生および超極早生白を用いて実験を行なつた。
1. 白色光源としての白熱灯と白色けい光灯の長日効果に及ぼす影響を比較すると, 白熱灯は300Luxでも肥大したが, 白色けい光灯は2000Luxでも肥大せず, 10000Luxで僅かに肥大した。
2. 近赤外光と赤色光とを混合した場合, 赤色光が混合割合の一定限度を越えて増加すると, 赤色光は近赤外光に拮抗的に働いてりん茎形成は抑制されるが, 限度内では反対に相助的に働いて, りん茎形成は促進された。
3. 近赤外光の増加につれて葉は黄緑化し, 肥大もこれに伴うが, 赤色光の増加によつて, 反対に葉は濃緑を増し, 肥大は抑制された。しかし赤色光が相助的な場合にはこの関係は認められなかつた。
4. 近赤外光と青色光とを混合した場合, 近赤外光の増加, または青色光の増加によつていずれも球茎比は増加し, 青色光は近赤外光に相助的であつた。
5. 青色光と赤色光とを混合した場合, 青色光単独では肥大は認められたが, 赤色光の付加によつて肥大は抑制され, 赤色光は青色光に拮抗的であつた。
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