園芸学会雑誌
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デラウェアブドウ果実の発育に伴う内生ホルモンの消長
とくに成熟との関係について
稲葉 昭次, 石田 雅士, 傍島 善次
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1976 年 45 巻 3 号 p. 245-252

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抄録
デラウェアブドウ果実の成熟と植物ホルモンとの関係を明らかにするため, ジベレリン処理により誘起した無核果実ならびに通常の有核果実を用い, 開花から成熟までの内生ホルモンの消長を調べた.
1. エチレン発生量は両果実ともに開花期に最も高く, その後は減少して一定となり, 成熟期になつてもほとんど増加しなかつた.
2. ジベレリンおよびサイトカイニン活性は両果実ともに初期に高く, veraison 以後はほとんど認められなかつた.
3. IAA含量は無核果実では veraison を境にして急減し, 有核果実では開花後3週目より veraison にかけて漸減した.
4. 2,4-D処理により成熟を遅延させた果実中の2,4-D含量の消失時期とその果実の veraison とはよく一致した.
5. ABA含量は veraison 以後, 成熟期まで急増することが無核, 有核ならびに2,4-D処理果実ともに認められた.
6. 以上の結果から, デラウエアブドウ果実の成熟にはオーキシンとABAが強く関与していることが推察された.
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