園芸学会雑誌
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加工用トマト果実の物理的性質に関する研究
果実の落下衝撃抵抗性について
伊藤 憲弘, 寺田 俊郎
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1981 年 49 巻 4 号 p. 592-600

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抄録
加工用トマト果実の衝撃的荷重に対する抵抗性について明らかにするため, 落下衝撃下におけるトマト果実の挙動について検討した.
1. 落下による衝撃力, 衝撃エネルギーは落下の高さが高くなるほど, 果実重量が重いほど大きかった. 供試品種の衝撃エネルギーは偏円型品種 (H-1409, Kagome70, ES-58) が比較的に大きく, 洋ナシ型品種 (SuperRoma V.F., Chico.) が最も小さい結果を示した.
2. 落下衝撃を受けた果実の衝突面の組織の堅さは処理前よりも低下した. そしてその傾向は衝撃が大きくなるほど顕著であった. また衝撃を受けた果実のプランジャ圧縮による変形量は丸型, 偏円型品種で増大した. しかし洋ナシ型, 長型品種ではその傾向が明確ではなかった.
3. 落下衝撃に伴う損傷果の発生は, いずれの品種においても落下の高さが高くなるほど増加した. また果形指数の大きいもほのど, 果実重量の重いものほど, 損傷指数が高かった. 損傷果発生の限界エネルギーは供試品種にあって, Chico, AT 70/24, Super Roma V.F. が高い値を示した. したがって落下衝撃に対する抵抗力は洋ナシ型, 長型品種が偏円型. 丸型品種に比べて高いものと考察された. なお, いずれの品種においても果実の成熟が進むのにつれて衝撃抵抗力は低上した.
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