園芸学会雑誌
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果実•野菜の成熟生理と貯蔵に関する研究 (第2報)
ナシ果実の呼吸量及びエチレン生成量と種間及び品種間差異
北村 利夫, 岩田 隆, 福島 忠昭, 古川 良茂, 石黒 運弥
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1981 年 49 巻 4 号 p. 608-616

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抄録
1. ナシ果実3種: セイヨウナシ, ニホンナシ, チュウゴクナシについて, それぞれ数種の栽培品種を用いて成熟期間中に2~3回採取し, 20°C貯蔵中の呼吸, エチレン生成, 組織内エチレン濃度及び, 果皮色, 果肉硬度などの成熟現象を調べた.
2. セイヨウナシでは, バートレット, ラ•フランス及びウインター•ネリスについて調べた. 3品種ともclimacteric を示した. バートレットに比べ, ラ•フランスとウインター•ネリスの呼吸の climacteric peak 値は大変低く, エチレン生成も少なかった.
3. ニホンナシでは, 八雲, 二十世紀, 新高及び菊水について調べた. 二十世紀と新高では, 通常の収穫期に採取した果実の呼吸は漸減したが, 早期収穫果では呼吸の増大が認められた. 八雲と菊水は呼吸の増大を示した. エチレン生成は, 菊水, 二十世紀及び新高では測定期間中終始微量であったが, 八雲では呼吸の増大と時期を同じくしてエチレン生成及び組織内エチレン濃度の増大がみられた.
4. 二十世紀を採取後直ちにエチレン処理すると呼吸は増大し, それを除去すると呼吸は無処理の呼吸のレベルまで戻り, 相当期間貯蔵後再びエチレン処理すると, 呼吸はまた増大した.
5. チュウゴクナシでは, 鴨梨 (ヤーリー), 莱陽慈梨 (ライヤンツーリー) 及び凹凸梨 (アフトーリー) について調べた. 3品種とも climacteric 現象を示した.
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