園芸学会雑誌
Online ISSN : 1880-358X
Print ISSN : 0013-7626
ISSN-L : 0013-7626
予備冷蔵の有無と冷蔵温度が促成ボタンの生育及び切花品質に及ぼす影響
青木 宣明吉野 蕃人
著者情報
ジャーナル フリー

1984 年 53 巻 3 号 p. 338-346

詳細
抄録
予備冷蔵の有無と冷蔵温度の違いが, 促成ボタンの生育及び切花品質に与える影響について調査した.
実験 1.
1. 15°Cの予備冷蔵期間が長くなるほど本冷蔵開始時の花弁数が増加し, 予備冷蔵によって花芽形成のステージが進んだ.
2. 予備冷蔵を施すことによっ萠芽期が早くなり, 開花期も早かった. 予備冷蔵をしない0°C冷蔵区では, 他処理区よ萠芽期が1~2週間, 開花期が2週間以上遅延した.
3. 予備冷蔵3週間と4°C本冷蔵を組み合わせた処理区の開花率は81.2%で最も高く, 予備冷蔵と0°Cのそれは12.5%で最も低率であった.
4. 開花時における切花品質は, 4°C冷蔵区と予備冷蔵を施した0°C冷蔵区が優れ, 予備冷蔵を施さない0°C冷蔵区は劣った.
5. 2週間以上予備冷蔵すると, 本冷蔵のみの区より切花の花弁数が減少した.
実験 2.
1. 実験1と同様, 予備冷蔵によっ萠芽及び開花期が著しく早くなり, しかも切花品質は良好であった. しかし花弁数は減少した.
2. 開花率は全処理区とも80~100%と高率であった.
以上の結果から, 2年生株での促成は4°C冷蔵と予備冷蔵3週間の組み合わせが有効と考えられる. また, 3~4年生株では, 予備冷蔵を施せば0°C6週間冷蔵でも有効であることが示唆された.
著者関連情報
© 園芸学会
前の記事 次の記事
feedback
Top