園芸学会雑誌
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ウンシュウミカン樹の切り枝における14C-アルギニン及び14C-プロリンの代謝
加藤 忠司山県 真人塚原 貞雄
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1985 年 53 巻 4 号 p. 412-418

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抄録
ウンシュウミカン樹の新梢の付いた切枝及び切り取った新芽に14C(U)-L-アルギニンまたは14C(U)-L-プロリンを与え, それらの代謝経路の内容を調べた.
両アミノ酸はいずれも中酸性成分, 70%アルコール不溶成分及び炭酸ガスに変化した. 他アミノ酸への代謝では, 両アミノ酸の代謝産物のオートラジオグラムに器官による若干の違いが認められたが, 基本的な代謝経路は両アミノ酸とも器官による違いはないと考えられた. それによれば, アルギニンはオルニチンを経由する以外に, γ-グアニジノ酪酸を経由する代謝経路の存在が明らかとなった. 他のグアニジノ化合物にも14Cが検出され, これらの化合物を含んだ別の代謝経路の存在も予想された. プロリンは主にピロリドンカルボン酸, グルタミン酸及びアスパラギン酸に代謝され, さらにアスパラギン, 未同定化合物 (図中U5), アルギニン, γ-アミノ酪酸などにも14Cが検出された.
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