園芸学会雑誌
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組織培養におけるホウレンソウ(Spinacia oleracea L.)のカルス及び器官形成
佐々木 久視
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1989 年 58 巻 1 号 p. 149-153

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抄録
ホウレンソウ胚軸切片をIAA (15mg/l) とGA (10-7-10-4M) を含む培地で培養した場合, GA添加により旺盛なカルス増殖を示す品種‘豊葉’, ‘東海’, ‘若草’の不定芽形成は一般に低かった. また, カルス増殖の少ない品種‘日本’, ‘東湖’の不定芽形成は比較的高かった.不定根形成は‘東湖’, ‘日本’及び‘若草’品種で高い形成率を示し, ‘日本’, ‘東湖’及び‘東海’における不定根形成はGAの添加により促進された. 不定芽形成に対するGAの効果は品種により異なったが, ‘東海’を除く4品種の不定芽形成は10-7-10-4M濃度のGA添加により促進された. 得られた不定芽組織から幼植物体を再生することが出来た.
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