抄録
1) 1926-32年に於ける宮重蘿〓の内婚の影響, 自殖5代目の系統と Freshstock の種子, 甲析, 生育期の比較, 各系統間の交配の結果, 聖護院蘿〓の1囘自殖の影響に就き試驗した。
2) 青頸宮重種を自殖し, 白頸種を選出したが, 自殖5代目には Fresh stockの30%内外に弱つて居つた。而して兄妹交配に於いて Heterosis を呈さなかつたが, 系統間の交配は, 兩親平均に對し162%, Fresh stock に對し72%に及んだ。
3) Heterosis-expression は生育途中に於いて最も著しく, 收穫期は之に亞ぎ, 種子及び甲析時には更に稍著しくない。種子と甲析時と比較すると,甲析時に稍著しい。然し, 之等は環境に依つて支配され, 不良な環境に於いて Heterosis はよく現れる。
4) 聖護院種の1囘自殖のものを, 自然採種のものに比すると收穫期の重量は約80%である。自殖の影響は母本に依つて異り, 聖護院種では長形のものが甚しい。此品種の丸型の次代を得るには稍扁球の母本を用ふる方が率は高いのであるが, Size や Vigor を考慮すると球形の母本の方が育種の目的に適する事を認めた。