園芸学会雑誌
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培養液中の窒素濃度と温度および光強度がキクの初期生育と窒素吸収に及ぼす影響
景山 詳弘高橋 真理小西 国義
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1991 年 60 巻 1 号 p. 133-139

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抄録
キクは温度や光条件が異なれば, その生育速度や生長量に差ができる、このような環境条件の変化は季節の推移によって起こる場合もあり, また施設栽培などで人為的に起こる場合もある.
キクの生育に対する温度や光条件に関する研究は,主として花成との関係で従来から多くなされてきた.しかし, キクの栄養吸収との関連についての研究は少ない.
すでに明らかにしたように (8), 初夏から秋にかけての, キクの生育にとって比較的好適な条件下では, 培地中の窒素濃度の適正範囲は広く, かつ, かなり低い濃度であってもよく吸収されることがわかった. そしてこの範囲内ではキクはよい生育をした.本実験は窒素濃度と温度および光強度を変えて, キクの生育と窒素吸収量を明らかにし, さまざまな栽培条件下でのキクの施肥管理法を確立するための基礎試料を得るために行った.
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