園芸学会雑誌
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一定pH条件下における培養液中の窒素形態に対するラビットアイ•ブルーベリーの生育反応
杉山 信男塙 里香
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1992 年 61 巻 1 号 p. 25-29

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抄録
培養液pHを一定に維持した場合のブルーベリーの生育に対する培養液中の窒素形態の影響を明らかにするため, 窒素源をNH4+とNO3-に変え, ラビットアイ•ブルーベリー (供試品種:Tifblue) の挿し木1年生苗を流動培養法によって46日間, 水耕した. 培養液のpHは3,4, または5に自動調節し, 窒素濃度は14ppmとした.
pH3および4では, 窒素源としてNO3-を用いた場合に比べ, NH4+を用いた場合の方が新茎葉乾物重は大きくなったが, pH5では窒素源による乾物重の差は認められなかった. NH4+を用いた場合にはpH3または4の方がpH5よりも新茎葉乾物重は大きかったが,NO3-を用いた場合には乾物重に対するpHの効果は明らかでなかった. pH5でNH4+を窒素源とした場合には, 新葉の可溶性, アミド態, 遊離NH4+窒素濃度は著しく高まった.根における,これらの窒素成分濃度はpHの影響を受けなかった. 新葉のP/Feの比はpHの上昇とともに高まったが, 窒素形態による影響は受けなかった.
以上の結果から,ブルーベリーの最適pHは窒素形態によって変化すること,培養液pHが3~4に維持された場合には窒素源としてNO3-よりもNH4+の方が優れていることが明らかとなった.
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