園芸学会雑誌
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スイートコーンの雌穂先端部における発育不良粒の形態
荻原 勲, 志村 勲, 石原 邦
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1994 年 63 巻 2 号 p. 353-361

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抄録
スイートコーン'ハニーバンタム36'の雌穂先端部に発生する発育不良粒を不受精粒と登熟不良粒とに識別することを目的として, それら穎果の形態を比較しようとした. 処理区には不受精粒を発生させるため絹糸抽出前または絹糸抽出2日後の雌穂被袋処理区, 登熟不良粒を発生させるため葉身切除区, さらに, このような処理を行わない対照区を設けた. また, 不受精粒と登熟不良粒の発生におよぼす栽植密度や品種の影響を調べた.
1.雌穂に着生している穎果には発育粒, 不受精粒および登熟不良粒が認められた. 発育粒と発育不良粒とは胚珠の長さから識別が可能であった.
2.雌穂先端部に着生する発育不良粒は不受精粒と登熟不良粒とに分けられ, この識別は登熟不良粒に胚や胚乳が残存していることから可能であった. さらに,登熟不良粒は合点部が褐変していること, 子房が護穎や内•外穎に包まれていないこと, 絹糸が残存していないことを指標にして, それぞれを識別することができた.
3.受精粒と不受精粒の識別は穎果の大きさを基準にして絹糸抽出16日後から, 登熟不良粒と不受精粒の識別はそれぞれの形態的特徴を基準にして絹糸抽出20日後から可能であった.
4.雌穂先端部に着生する不受精粒と登熟不良粒の発生は栽植密度や品種で異なり, 密植条件では光合成産物が不足するために登熟不良粒の発生が多くなると考えられた.
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