園芸学会雑誌
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核DNAのRFLP分析によるキュウリF1品種の種子純度検定法の開発
松浦 誠司斉藤 彰藤田 幸雄
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1994 年 63 巻 2 号 p. 379-383

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抄録
RFLPマーカーをキュウリのF1品種の種子純度検定に利用する上で必要となる, 有効RFLPクローン出現率, 非放射性DNA検出システムにより検定する場合の必要DNA量ならびにそのDNA量が単離される生育ステージについて検討した.
F1品種'青長地這節成'の両親系統間で有効なRFLPクローンを見いだすために, 母親系統のゲノミックおよびcDNAライブラリーを作成して検索を行った結果, ゲノミックライブラリーのうち二つがRFLPクローンであることがわかった. RFLPクローンの出現率は1%であった. cDNAライブラリーからはRFLPクローンは見つからなかった.
キュウリ実生からCTAB法でDNAを単離し, 今回得られたRFLPクローンを用いて非放射性DNA検出システムにより検定する場合の必要DNA量は2μgであった. また2μgのDNAを単離できる生育ステージは, 播種後7日目であったが, 9日目であれば取扱いも容易で充分量のDNAが単離できることが明かとなった. 以上の結果は, キュウリの一つのF1品種と両親系統を用いてのモデル的研究で得られたが, ウリ科野菜のF1品種について, 種子の純度検定にRFLPマーカーを用いる際の基本データとなろう.
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