園芸学会雑誌
Online ISSN : 1880-358X
Print ISSN : 0013-7626
ISSN-L : 0013-7626
傷害を与えたカボチャ果肉の ACC 合成酵素と ACC 酸化酵素の試験管内での活性に及ぼすトロポロンとヒノキチオールの影響
ラバニー ゴラム A. B. M.水谷 房雄
著者情報
ジャーナル フリー

1998 年 67 巻 2 号 p. 213-215

詳細
抄録
傷害を与えたカボチャの果肉組織を用いて, トロポロンとヒノキチオールがエチレン生成, ACC含量, 試験管内でのACC合成酵素およびACC酸化酵素活性に及ぼす影響について実験をした.1 ppmから500 ppmの濃度で処理したところ, トロポロンでは対照区に比べてエチレン生成が33%∿98%抑制され, ACC含量が48%∿83%減少した.一方, ヒノキチオールではエチレン生成で17%∿97%の抑制と, ACC含量で34%∿83%の減少が見られた.両方の化学物質ともACC合成酵素とACC酸化酵素の両者の活性を阻害することによってエチレン生成を抑制していることが分かった.
著者関連情報
© 園芸学会
前の記事 次の記事
feedback
Top