園芸学会雑誌
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ジャノヒゲの多胚種子の形態観察
深井 誠一下村 孝近藤 哲也
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2000 年 69 巻 5 号 p. 614-616

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抄録
ジャノヒゲ[Ophiopogon japonicus (L.f.)Ker-Gawl](ユリ科)において多胚種子形成が確認された.開花後2ヶ月を過ぎた8月下旬に胚のうの基部側に分裂組織が現れ, なめらかな表層をもつ球状の胚に発達した.その胚の内側から新たな胚が出現し, 同様の方法で次々に新しい胚が形成され, 最終的に大きさの異なる複数の胚からなる多胚が完成した.おのおのの胚は無菌的に取り出して培養すると完全な植物体に発達した.
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