抄録
ニホンスイセン切り花の葉の黄化と花持ちに及ぼすジベレリンA3 (GA3), チオ硫酸銀錯塩(STS)およびスクロースの短期間処理(20時間)の影響を調べた.STS処理により花持ちは有意に延長した.GA3処理により葉の黄化は抑制されたが, 花持ち延長効果はわずかであった.スクロース処理は花持ちを延長させなかった.茎と花の糖濃度を測定したところ, これまでに報告されている切り花品目の値に比較して高い値が得られ, これが花持ちに効果のない原因と推定した.GA3(0.5∿1mM)とSTS(0.1mM)を組み合わせた処理は花持ちを延長させ, 葉の黄化を抑制した.これらの結果から, GA3とSTSを組み合わせた処理はニホンスイセン切り花の品質保持期間延長に効果があることが示唆された.