園芸学会雑誌
Online ISSN : 1880-358X
Print ISSN : 0013-7626
ISSN-L : 0013-7626
チオ硫酸銀錯塩とジベレリン A3 がニホンスイセン切り花の花持ちと葉の黄化に及ぼす影響
市村 一雄後藤 理恵
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 71 巻 2 号 p. 226-230

詳細
抄録
ニホンスイセン切り花の葉の黄化と花持ちに及ぼすジベレリンA3 (GA3), チオ硫酸銀錯塩(STS)およびスクロースの短期間処理(20時間)の影響を調べた.STS処理により花持ちは有意に延長した.GA3処理により葉の黄化は抑制されたが, 花持ち延長効果はわずかであった.スクロース処理は花持ちを延長させなかった.茎と花の糖濃度を測定したところ, これまでに報告されている切り花品目の値に比較して高い値が得られ, これが花持ちに効果のない原因と推定した.GA3(0.5∿1mM)とSTS(0.1mM)を組み合わせた処理は花持ちを延長させ, 葉の黄化を抑制した.これらの結果から, GA3とSTSを組み合わせた処理はニホンスイセン切り花の品質保持期間延長に効果があることが示唆された.
著者関連情報
© 園芸学会
前の記事 次の記事
feedback
Top