園芸学会雑誌
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エラータム系デルフィニウムのロゼット化に関与する環境要因について
勝谷 範敏梶原 真二原 敬和
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2002 年 71 巻 2 号 p. 272-276

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抄録
エラータム系デルフィニウムのロゼット化をもたらす環境要因を明らかにするため, 日長条件, 育苗温度, 加温開始時期および光の強さを変えて, 抽台に及ぼす影響を検討した.1. 22℃一定で日長条件を変えて栽培したところ, 長日下では全株が抽台したが, 短日下では抽台が著しく抑制されロゼット化した.2. 播種直後の実生苗が25/20℃(昼温/夜温)以上の温度に40日間遭遇した後, 20/15℃以下の温度に移されると, ロゼット化が促されたが, そのまま25/20℃以上の温度に置かれると速やかに抽台した.3. 実生苗は, 10月上旬から最低18℃に加温すると高い抽台率を示したが, 最低10℃の夜温では抽台が抑えられロゼット化した.4. 栽培時の低照度はロゼット化を促した.以上の結果, エラータム系デルフィニウムのロゼット化は短日が主要因となってもたらされ, 涼温がそれを助長すること, 幼苗時の高温遭遇と生育期の低照度はそれを強める副次的な働きをすることが明らかとなった.
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