2004 年 73 巻 1 号 p. 79-81
キャベツとチンゲンサイを供試して,9月~10月に3回にわたってセル育苗を行い,トレイからの抜き取りが可能となる以前の播種後15日目,20日目の苗と,十分に植鉢を形成した25日目の苗を定植し,定植後の生長速度を比較した.その結果,葉幅×葉身長から推定した総葉面積は,20日苗と25日苗がほぼ同じ様に推移したが,総葉面積の相対生長率と総葉面積が100 cm2から1,100 cm2に増加するのに要する日数においては,25日苗よりも15日,20日苗のほうが優れていたことから,25日苗では定植後の生長が遅延する傾向にあることが示された.