水文・水資源学会誌
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原著論文
水路湾曲部を通過する波の湾曲部外周壁における水位上昇に関する研究
原 信彦山田 拓也山田 正
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2008 年 21 巻 4 号 p. 314-324

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抄録
河川を遡上する津波などの河川遡上波の水位上昇特性や波形変化を定量的に把握することは河川管理の観点から非常に重要である.本研究では,湾曲部を有する水路を伝播する孤立波の湾曲部外周壁における水位上昇に着目して解析を行った.水路の湾曲形状を正確に解析に反映するためにテンソル解析を用いてNavier-Stokes方程式を直交曲線座標系に座標変換し,直交曲線座標系におけるEuler方程式,2次元不定流方程式を順次導出し,最終的に湾曲部形状を方程式中に取り入れた線形長波理論に基づく2次元波動方程式を導出した.この2次元波動方程式の導出過程では,曲がりに伴う遠心力の効果を方程式中に残すことにより,曲がりに伴う遠心力の効果を考慮した.この波動方程式を用いて,単一湾曲部を有する水平床数値実験水路を設定し,孤立波の伝播シミュレーションを行い,水路幅,水深,水路外周壁の曲率半径,入射波長の違いが湾曲部外周壁における水位上昇に与える影響を解析した.その結果,入射波長,曲率半径,水路幅が湾曲部における水位上昇に対して支配的に影響していることがわかった.
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© 2008 Japan Society of Hydrology and Water Resources
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