水文・水資源学会誌
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河川下流部における洪水流量観測法に関する一提案
木下 良作
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1998 年 11 巻 5 号 p. 460-471

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抄録

著者は洪水流航空写真に見られる無数の泡の動きから,普遍的に形成される“並列らせん流”を発見した.表面浮子はその沈み込む流れの上を流下する.また著者は洪水流の上を走りまわる無人のRCエアーボートを開発し,音響測深,および表面浮子の自動投下を可能にした.それらの位置測定は河岸のレーザートラックトータルステーションにより行なった.計測横断測線は交互砂州接続部の蛇行転向点を選んだ.今後“並列らせん流”の構造とその断面平均流速,およびその表面収束部流速との比を研究することにより,流量観測の一層の精度向上が期待される.

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