水文・水資源学会誌
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広域積雪水資源量の変動特性とその地理・気候依存性
朝岡 良浩風間 聡沢本 正樹
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2002 年 15 巻 3 号 p. 279-289

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抄録

東日本を対象に,衛星観測と既存のモデルを用いて広域の積雪分布のデータベースを作成した.これらのデータから,積雪水資源量の経時変化によって「1月最大型」,「2月最大型」,「3月最大型」,「4月最大型」,「アーチ型」,「平行型」の6種類に分類した.次に,いくつかの地域においてその空間分布を多雪年(1999-2000),標準年(1998-1999),小雪年(1989-1990)について調査した.その結果,積雪水資源量分布の地域変動特性は東北地方北部の高山域では4月最大型,東北地方南部の高山域では平行型,北陸信越地方の高山域では4月最大型となるなど,対象とした多雪年,小雪年の積雪水資源特性が地域によって理解された.

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