2020 年 8 巻 2 号 p. 138-141
アレルギー性鼻炎の治療法には様々なものがあるが,外来診療におけるネブライザー療法の意義について明確ではない.外来診療においてネブライザー療法の施行状況について,東京都耳鼻咽喉科医会会員に対するアンケート調査を施行した.77名の会員から回答があり,71名(92%)の施設でネブライザー療法が施行されていた.次に実地医家の立場から,花粉症患者に対する局所治療薬としての点鼻ステロイド薬処方率および患者の薬剤使用継続率について検討した.筆者の属するクリニックでは,44.1%の花粉症患者に点鼻ステロイド薬が処方されていた.花粉飛散中継続使用していたと考えられるのは30~60%程度であると推定された.アレルギー性鼻炎に対するネブライザー療法およびそれに続く点鼻ステロイド薬治療は,局所療法として有効な治療法であるが使用継続率が低い.治療の実態について報告するとともに,エアロゾル療法の意義について考察した.