近年の集中豪雨の頻発により,傾斜地の露地野菜畑などにおける土壌粒子・栄養塩などを含んだ表面流出の発生頻度とその強度が増大する傾向にある。表面流出は突発現象であり,現場で発生状況を直接観察できないことが多く,観測機器の保守やデータの精度に問題が生じやすい。そこで,表面流出や土壌侵食の発生状況を自動的にコマ撮り撮影する装置を開発し,屋外の人工傾斜枠圃場および群馬県北部の傾斜畑に設置した。複数作期にわたる観測実験の結果,表面流出発生の様子を,昼夜を問わず連続画像として撮影・記録することに成功した。画像の解析と,流出水量や懸濁物濃度などの水質分析との併用により,現象の把握と理解に寄与することが期待される。