豊川水系では,豊川用水が昭和43年6月1日に全面通水されてから平成30年で50周年となるため,受益地域のいたるところで水の大切さを思い起こす企画や,あらためて用水施設造成の偉業をたたえる催しが行われ,いずれも水源地域への感謝の念が再確認された。これらのイベント以前にも,豊川水系の受益市や豊川用水施設を受託管理している豊川総合用水土地改良区などがおのおのでさまざまな交流事業を実施しており,本報では,上下流交流の考え方を確認した後に,具体事例として豊川総合用水土地改区が行っている水源地域交流を紹介し,豊川水系の上下流交流の今後を展望していく。