農業農村工学会誌
Online ISSN : 1884-7196
Print ISSN : 1882-2770
荒廃化した沢地における水利システムの保全方策の検討
柿野 亘, 眞家 永光, 樽屋 啓之
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 89 巻 2 号 p. 93-96,a1

詳細
抄録

沢地での水利システムの消失が懸念されている。本報では,青森県上北郡七戸町に位置する沢地を事例とし,2018年7月1日~11月28日の間,水利システムに含まれる主要水域の降雨に伴う越水・湛水実態を把握した結果,対象4地点のほとんどで越水・湛水し,湛水期間は延べ5~75日間であった。本結果を受け,機能要件・非機能要件概念を用いた用排水機能の設定と変更について試行的に整理した。荒廃農地増加の背景を踏まえて用排水機能を変更し,新たなシステムによる機能構築を考慮したとき,関係者からの新たな意向を受け取るしくみがないことから,今後,現状を整理し,新たなシステムに移行するための検討方法に貢献できる枠組みを示した。

著者関連情報
© 2021 公益社団法人 農業農村工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top