2007年6月, 主要国首脳会議 (G8) がドイツ・ハイリゲンダムで開催され, この会議で地球温暖化対策について議論が交わされた。2008年7月には,「洞爺湖サミット」が開催され, ポスト「京都議定書」の枠組みが議論されることとなっている, 国内では「京都議定書」で課せられた温室効果ガスの排出量の削減に向けて官民上げてさまざまな取組みが行われており, 農業・農村整備事業においてもCO2排出量の削減が可能となる事業の構築が急がれる。わが国が講じている主な地球温暖化対策に係る内容を紹介し, これらを活用してCO2排出量を削減する農業・農村整備事業の仕組みを論じた。