産学連携学
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論文
産学連携におけるリスク管理手法としての法人の一利用法
梅田 綾子清水 悦郎川名 優孝大出 剛岡本 信明
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2016 年 13 巻 1 号 p. 1_65-1_73

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抄録
産学連携プロジェクトにおいて,大学の法的責任が争点となる事例が見受けられるようになり,大学や研究者にとって,研究成果の移転に伴うリスク管理が重要な課題となっている.本稿では,人員や費用等のリソース面での制約が多い中でも,大学や研究者が主導的役割を担いながら,大学とは異なる法人格を有する法人を利用することによって,大学から事業リスクを分離する手法を提供する.具体的には,産学連携において見過ごされがちなリスクを指摘するとともに,法人形態を選択する基準を提示する.さらに,東京海洋大学において実施した法人設立事例を紹介する.
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© 2016 特定非営利活動法人 産学連携学会
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