産学連携学
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論文
現場データを産学で共有するソフトウェア工学研究のための枠組み
神谷 芳樹バーカー マイク松本 健一鳥居 宏次井上 克郎鶴保 征城
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2006 年 2 巻 2 号 p. 2_26-2_37

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抄録

ソフトウェア工学の分野で計測に基づいて生産性や品質への貢献を目指すのがエンピリカルソフトウェア工学の立場である.そこでは研究対象としてのソフト開発現場の獲得が鍵となるがその実現は容易ではない.筆者らはこの立場から課題の解決を狙い,2003年からソフトウェア産業力強化を命題とする国の施策をトリガに新しい産学官連携の枠組みを構築した.本論ではこの試みの考え方と構成を示し,2年半余経過時の到達点,実現した産学での現場データ共有状況,明らかになった課題を報告する.そしてこの経験を一般化し,テクノロジー・アービトラージとマーケットメイクという金融界の概念に示唆を受けた産学の仲介者の役割に関する考察を示す.

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© 2006 特定非営利活動法人 産学連携学会
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