産学連携学
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論文
産学連携学会における学会活動の発展方向の分析
山口 佳和
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2006 年 3 巻 1 号 p. 1_38-1_48

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抄録
産学連携学会の年次全国大会(テーマ発表,参加登録者)と学会誌(投稿論文)を分析した.大会の開催規模は拡大傾向にあること,大会発表内容は多様性があること,発表者所属組織と参加登録者所属組織は国立大学産学連携関連部署から他の部署や組織に分散する傾向にあること,発表者所属組織所在地と参加登録者所属組織所在地は全国に分散していること,投稿論文は内容と投稿者が多様化する傾向があることが明らかとなった.学会活動は参加者と内容が多様化し,規模が拡大する方向に進んでいることが検証され,産学官の異なるドメインに共通のプラットフォームを構築,提供することが期待できる.学会の継続的発展のためには,大会発表内容で政策論と産学連携論を増やすこと,発表者と参加者で産と官を増やすこと,学会誌で多様な内容のより多くの論文を掲載しそれらに基づいた産学連携に関する知識全体の体系化を図る論文を創出していくことが課題である.
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© 2006 特定非営利活動法人 産学連携学会
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