抄録
文部科学省・科学技術振興機構による産学官連携コーディネート事業―研究開発促進拠点支援(RSP)事業・研究成果育成型(岩手県,2000~2004年度)で採り上げた育成試験48課題の終了3年後までの結果を基に,育成ステージを「商品化・実用化」,「技術移転中」,「研究継続中」および「終了」,更に「順調」および「その他」に分け,研究シーズを育成する観点から検討した.ニーズベース課題は達成要因を充たし易い.共通基礎的課題は受け皿企業との共同研究に進み易い.シーズベース課題では,研究プロセスを考慮した課題選択が必要である.重点開発5分野による相違,広域連携の必要性,公設試の利用等について検討した.専門の異なるグループによる,シーズ発掘から実用化までを見通したコーディネートが求められる.