2013 年 9 巻 2 号 p. 2_40-2_47
筆者は平成24(2012)年3月末をもって国立大学法人電気通信大学を定年退職するまで,東京という地域で共同研究センターの専任教員(国立大学法人化前は専任教官)という立場で16年にわたって産学連携に係わってきたものとしてその経験を寄稿するように依頼された.産学連携学会の創立時からの会員として現在の産学連携分野の後継者にその経験を何かお役に立てるならば,とお引き受けしたものの何を書いたら良いのか…
前回の荒磯先生のような,これといったことはしていなかったというのが実感である.そこで,昨年3月に退任記念に行った講演を元に本学の産学連携の歴史を書いてみることにした.