日本母性看護学会誌
Online ISSN : 2434-6187
Print ISSN : 1345-773X
原著
産後6か月までの女性が抱く不安尺度の開発 第1報
─ 生活への支障や苦痛に焦点を当てて ─
永田 智子
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2020 年 21 巻 1 号 p. 10-18

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抄録

目的:不安症の診断基準は満たさないが、生活に支障や苦痛が生じている看護介入が必要な産後の不安を測定する尺度を開発し、信頼性妥当性を検討すること。
方法:2018年7〜9月、関東近郊の乳児健診等で産後6か月以内の女性を対象に質問紙調査を実施した。分析は項目分析、探索的因子分析、内的整合性、併存妥当性、既知グループ法により信頼性妥当性を確認した。
結果考察:対象は376名(有効回答率38.7%)であり、探索的因子分析の結果、【生活・認知・感情コントロール】【母親としての能力】【子どもの健康と安全】【パートナーとの関係性】【出産後のキャリア】【子どもへの応答性】の6因子が抽出された。各因子のCronbach’α係数は.552〜.880であり、最低限の信頼性が保持された。本尺度とEPDS不安因子、DASS不安因子、EPDS合計点との相関および既知グループ法による妥当性は確認され、生活への支障や苦痛については、併存妥当性に課題が残った。
結論:産後の不安尺度の信頼性妥当性の一部が検証された。

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© 2020 一般社団法人 日本母性看護学会
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