2020 年 21 巻 1 号 p. 1-9
目的:学童期の上の子と生後3〜4か月の子どもがいる母親の育児体験を明らかにした。
研究方法:第1子が学童期で、生後3〜4か月の子どもがいる母親7名を対象に、下の子の出産後の育児体験について半構成的面接を実施し質的帰納的に分析した。
結果:学童期の上の子と生後3〜4か月の子どもの母親の育児体験として、【これまでの上の子の育児経験を活かして、年齢差のある子どもたちに合うように育児を再構築する】【下の子が産まれても、上の子と過ごす基本的な家族の生活は変わらない】【年齢差のある子どもたちに合わせた育児ができなくてもどかしい】【思い通りにいかない上の子に対する苛立ちや制約感がある】【年齢差のある子ども同士の関わり合いが嬉しい】【家族の将来や地域との交流を考える】のカテゴリーが抽出された。
考察:学童期の上の子がいる母親は、上の子が学童期の育児ならではの肯定的、否定的両面の感情を持っていた。また、上の子の発達に合わせ育児を再構築し、地域との交流を考えていた。上の子の発達に合わせた育児を再構築する支援の必要性が示唆された。