2020 年 13 巻 1 号 p. 123-129
日本スポーツ振興センターは、スポーツ庁からの委託をうけ、オリンピック・パラリンピック等の競技直前における最終調整のための拠点として、ハイパフォーマンス・サポートセンター(以下、HPサポートハウス)を設置した。本資料は、スポーツ栄養士、管理栄養士などのスポーツ栄養関係者が食事提供を伴う栄養サポートを計画する際の参考資料になると考え、夏季大会のロンドンオリンピックHPサポートハウスと過去の設置経験を活かして準備したリオデジャネイロオリンピックHPサポートハウスのコンディショニングミールの食事計画と献立の考え方を中心に示した。著者らは、選手村レストランの食事提供内容を考慮し、選手自身が選手村レストランでの栄養摂取の補完ができ、個々の課題や目的にあわせて栄養補給ができるよう、選手の要望も踏まえてHPサポートハウス栄養機能の食事計画を立案した。食事提供を伴う栄養サポートを実施する場合、サポート期間を通じた選手の栄養補給の課題や目的と、選手の行動スケジュールを事前に把握し、複数の食事提供環境を利用する場合には、総合的に必要な栄養補給ができるように食環境を準備する必要がある。また、献立作成で優先的に考慮した点は、選手が日頃から食べ慣れた料理とすることであった。さらに、その食事を媒体とした栄養教育、栄養情報の提供があることで、提供されている食事をより効果的に選手サポートに活用することができる。