2020 年 13 巻 1 号 p. 118-122
【目的】
多様なアスリートが利用するレストランにおける料理選択の傾向を明らかにする。
【方法】
レストランで提供している4カ月分の献立を対象として、主菜、副菜の材料・料理法別に料理の選択率で評価した。期間中のレストラン利用者数と提供料理数、準備数、選択数は、食数管理表より把握した。料理の選択率は、主菜、副菜各料理の選択数を朝・昼・夕食の食事区分ごとの利用者数で除して算出した。
【結果】
提供料理の平均選択率は、主菜については朝食・昼食・夕食で34.5~39.5%であり、副菜については朝食・昼食・夕食で23.6~32.9%であった。主菜の主材料別および調理法別の選択率は、朝・昼・夕・一日のそれぞれの主材料間、調理法間で有意差が認められた(p < 0.05)。また、副菜の材料別では、「野菜」の提供頻度が高かったが、選択率は最も低く、「乳製品」が最も高かった。
【考察】
料理の平均選択率は、全体的に高い値ではなかった。今後、選択率の低い料理の特徴を整理し、見直す必要があることが示唆された。また、利用者の中心であるアスリートの料理選択の傾向を見出すことができた。得られた結果は、アスリートを対象にカフェテリア方式やビュッフェ方式で料理を提供しているレストランにおける利用者の嗜好が反映されたものであり、同様の食事提供を行う施設における献立作成に役立つ情報を与えると言えるであろう。