2020 年 13 巻 1 号 p. 25-39
【目的】
DHQがジュニアスポーツ選手に使用できるかを検証することを目的とした。さらに再現性についても検証した。
【方法】
妥当性の検証は59名、再現性の検証は108名を解析対象とした。DHQの回答は選手と母親に依頼した。3日間の秤量食事調査(DR)を比較基準として、妥当性を検証した。再現性は2回のDHQを比較した。平均推定のために対応のあるt検定を行い、順位推定のためにPearsonの積率相関分析を行った。
【結果】
DHQとDRの相関係数の中央値は、エネルギー・各栄養素摂取量で0.36、食品群別摂取量で0.30であった。平均推定で有意な差がみられず、順位推定で有意な相関があったのは、エネルギー、炭水化物、カルシウム、ビタミンB2、緑黄色野菜、魚介類、乳類の7項目であった。
2回のDHQにおける相関係数の中央値は、エネルギー・各栄養素摂取量で0.54、食品群別摂取量で0.50であった。
【結論】
DHQは一部のエネルギー・各栄養素摂取量及び食品群別摂取量に限定されるものの、ジュニアスポーツ選手の食事評価のために有効な質問票であることが示された。