2020 年 13 巻 1 号 p. 40-51
【目的】
日本人児童の食意識の現状に関して、スポーツ活動習慣の有無による差異を活動実施時間の視点を含めて明らかにすると共に、保護者の食教育に対する意識との関連を検証した。
【方法】
小学4~6年生児童400名とその保護者を対象とし、食行動に対する意識(食意識)と朝食摂取状況、および保護者の食教育に対する意識を自記式質問紙法にて調査した。児童のスポーツクラブ所属の有無により運動群と非運動群に分類し、さらに運動群は、7時間/週以上のスポーツ活動を行う高水準とそれ未満の低水準に細分した。
【結果】
運動群とりわけ高水準群の児童は、非運動群に比して「朝・昼・夕の3食必ず食べる」意識のみ肯定的な回答割合が有意に高く、朝食摂食率が高かった。性別で解析した結果、男子児童で同様の結果が認められた。運動群とりわけ高水準群の保護者は、非運動群に比して「できるだけ多くの食品を食べる」「食事のバランスを考えて食べる」教育に対する意識が有意に高かった。保護者と児童の意識を比較したところ、一部の設問の肯定的な回答の割合に有意差が認められた。
【結論】
7時間/週以上の積極的なスポーツ活動は、男子児童の食意識の一部および保護者の食教育に対する意識に関連していた。しかし、関連を示した設問は一部に限局されていた。また、食行動に対する児童と保護者の意識には、ギャップが存在することが明らかとなった。