2020 年 13 巻 1 号 p. 9-15
ビタミンDは食事あるいは皮膚に存在するプロビタミンD₃の日光紫外線照射により供給される。近年、日本人の半数以上はビタミンD欠乏状態(血中25-hydroxtvitamin D濃度 20 ng/mL未満)にある。ビタミンD欠乏はいまや世界的な問題であり、その対象にはアスリートも含まれる。ビタミンDの役割は正常な骨代謝だけでなく骨格筋においても認知されるようになった。骨格筋細胞には発現量は少ないもののビタミンD受容体(VDR)が発現しており、ビタミンDはVDRを介して骨格筋での役割を果たしていると考えられる。本総説では、ビタミンDの基礎、骨と筋肉における役割およびアスリートにおけるビタミンD補給効果についての知見を紹介する。