日本スポーツ栄養研究誌
Online ISSN : 2759-6141
Print ISSN : 2188-8922
原著
プロテインサプリメントが自転車競技アスリートのトレーニング効果に与える影響
井上 なぎさ小清水 孝子田畑 昭秀白石 裕一神山 慶人寺門 厚彦岡村 浩嗣
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2013 年 6 巻 1 号 p. 18-27

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抄録
目 的
 トレーニングによる筋肥大効果を高めるために有効なたんぱく質摂取量は、一日・体重1kgあたり2.0gが上限とされている。しかし、スポーツ現場では食事以外にプロテインやアミノ酸などのサプリメントを摂ることで、必要量以上のたんぱく質を摂ることは珍しいことではない。本研究では、食事から十分量のたんぱく質を摂取している場合にプロテインサプリメントを摂取することが、筋肥大などのトレーニング効果を高めるのに効果的かどうか検討した。
方 法
 自転車競技アスリート(トラック競輪種目)77名を対象に、プロテインサプリメントの摂取状況に関するアンケート調査(摂取状況調査)を実施した。また、自転車競技アスリート(トラック競輪種目)17名を対象として、プロテインサプリメントを摂取することが筋肥大などのトレーニング効果を高めるのに有効かどうかを検討した(摂取効果調査)。
結 果
 摂取状況調査の結果、「摂取している」のは29名(38%)で、摂取理由の1位は「筋肥大・筋力アップ」が10名(34%)、「身体を大きく」が8名(28%)、「たんぱく質をより多く摂るため」が7名(24%)の順だった。摂取効果調査の結果、プロテインサプメントを使っていてもたんぱく質摂取量を有意に増やすことにはならず、筋肥大を促進したり最大出力筋力を高めたりすることもなかった。
結 論
 日々の食事で、栄養バランスが整っており摂取目安量も十分満たされた食事を摂っていれば、プロテインサプメント摂取は筋肥大などのトレーニング効果に影響しなかった。
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© 2013 特定非営利活動法人 日本スポーツ栄養学会
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