日本スポーツ栄養研究誌
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Print ISSN : 2188-8922
実践報告
全国高等学校野球選手権大会出場チームに対してのシーズンオフにおけるスポーツ栄養マネジメント
清野 隼永代 優仁
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2016 年 9 巻 1 号 p. 71-79

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抄録

【目的】

 全国高等学校野球選手権に出場した硬式野球部において、シーズンオフの期間に、筋力やパワーを高めるための身体組成の獲得を目的に、スポーツ栄養マネジメントを実施した。

【方法】

 対象者はチーム全部員71名とし、実施期間は約4か月であった。栄養補給量は主に目標エネルギー量を設定し、達成するために、糖質を中心とした食品をリスト化し、約200kcalを1ポイントとする「糖質ポイント」を設定した。この「糖質ポイント」は著者グループが栄養教育とモニタリングを効果的に行うために独自に設定したものである。評価として、体力・体重・除脂肪体重・体脂肪率・周径囲の測定を実施し、綿密なスタッフ連携を図った。

【結果】

 除脂肪体重をはじめ体重や胸囲、大腿囲、上腕囲などが有意に増加し、体脂肪率は有意に低下した。体力テストの結果は、1塁駆け抜けを除いてスクワットや垂直跳びなど、筋力やパワーに関する主要な測定項目は全て有意に向上した。

【結論】

 高校野球選手に対して、トレーニングに応じて糖質を中心としたエネルギー補給を徹底させるスポーツ栄養マネジメントは、野球に必要な筋力やパワーを高めるための身体組成を獲得するための一助となり得る可能性があると考えられる。しかし、健康を損ない、成果が得られなかった選手もいたことから、今後はビタミンや微量栄養素の目標量も設定し、栄養補給量の変化も評価することが課題として考えられる。

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© 2016 特定非営利活動法人 日本スポーツ栄養学会
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