1987 年 10 巻 2 号 p. 2_19-2_30
59名のオストメートを対象に,手術後心理テスト(Y-Gテスト,CMI,MAS)を行った。そして,その成績と自分でストーマの手当を開始した時期およびその時の精神的面の変化との関係について調査した。我々はオストメートが自分でストーマの手当を開始した時をストーマを受容したものとし,以下の成績を得た。
1) オストメートの64%(38名)が手術後30日以内に自分でストーマの手当を行っており,手当開始時期と心理テストの性格,神経症的傾向および不安の程度との関連はみられなかった。
2) けれども,Y-Gテストの中のD尺度(抑うつ性)やN尺度(神経質)大の人やMASテストの不安の強い人に精神的面の変化が多かった。