2017 年 40 巻 2 号 p. 2_131-2_140
新卒看護師が受けている,師長・副師長,先輩,同期からの支援と,看護実践能力との関連を明らかにすることを目的に,大学病院に勤務する看護師141名を対象として,入職6か月目と1年目に無記名自記式質問紙調査を行った。その結果,入職6か月目は,同期からの「内省支援」と看護実践能力の間に正の弱い相関がみられた。入職1年目は,同期からの「業務支援」との間に比較的強い正の相関がみられ,「内省支援」「精神支援」との間に弱い正の相関がみられた。また,師長・副師長と先輩からの「精神的支援」との間に弱い正の相関がみられた。同期同士で,病棟で経験したことや考えたことを説明し,相談しあうといった支援が看護実践能力を高める最も重要な要因であった。また,師長・副師長や先輩から精神支援が得られると思えることは,自分が職場のなかで受け入れられているという実感をもち,看護実践能力の習得を促進させる要因となることが示唆された。