日本看護研究学会雑誌
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“気になる子ども”をもつ保護者への支援における保健師と保育士の連携経験と相互役割期待
大塚 敏子巽 あさみ
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2018 年 41 巻 4 号 p. 4_651-4_663

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抄録

目的:“気になる子ども”をもつ保護者への支援における保健師と保育士の連携経験と相互役割期待を明らかにすることを目的とした。
方法:看護概念創出法を用い保健師11名,保育士12名への半構造化面接の内容を分析した。
結果:保健師は連携のなかで【保育士からのリアルな情報の提供による保護者支援の前進】を経験し,【日々母子にかかわることを活かした支援への期待】をしていた。一方で【「保健師」への認識の低さと自身の役割に関する迷い】も抱いていた。保育士には【一方通行感による保健師との連携の意義の感じづらさ】があった。また家庭に入れるといった【行政職・看護職であることを活かした支援への期待】があった。
結論:両職種の連携は“気になる子ども”の保護者支援を充実させていた。今後,連携における両職種の役割を共通認識できるような取り組みが必要と考えられた。

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© 2018 一般社団法人 日本看護研究学会
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