日本看護研究学会雑誌
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女性家族介護者の首肩背中のこりと痛み(肩こり)に関連する生活習慣と介護状況
鈴木 岸子玉腰 浩司榊原 久孝
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論文ID: 20170103002

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抄録

目的:女性家族介護者の首肩背中のこりと痛み(肩こり)が日常生活活動に与える影響と,介護者のこり痛みに影響を与えている生活習慣や介護状況の要因を明らかにする。研究方法:在宅で介護する女性家族介護者156人に,生活習慣,健康状態,介護状況を含む無記名式質問紙調査をした。結果:介護者156人中61人(39.1%)が常時首肩背中のこりと痛みを感じ,生活全般に負の影響を与えていた。症状有群は,BMIが高く,運動習慣がなく,不規則な食事,ストレスを感じている者が多かった。介護状況は,生活習慣要因を調整した多変量解析で夜間介護と終日介護が有意な正の関連を示した。結論:生活習慣を改善し,介護負担を軽減することが首肩背中のこりと痛み症状を予防軽減し,ひいては,介護者の生活の質向上につながる可能性が示唆された。訪問看護師をはじめ介護の専門職は介護者の生活習慣,健康状態,介護状況に目を向ける必要がある。

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