日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
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症例報告
両側下葉優位の器質化肺炎を合併したサルコイドーシスの1例
粟野 暢康園田 唯近藤 圭介小野 竜守屋 敦子安藤 常浩生島 壮一郎熊坂 利夫武村 民子
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2013 年 33 巻 1 号 p. 105-110

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抄録
症例は71歳,男性.入院10日前より咳嗽,呼吸困難,発熱を認めた.近医にて抗生物質治療を受けるも症状改善せず,画像では両側下葉優位に広範な浸潤影を認めた.当院入院後,抗生物質を変更するも改善せず,BAL所見はリンパ球17%,CD4/CD8比5.7であった.TBLBでは肺胞腔内器質化を伴う肉芽腫を認め,抗酸菌感染の鑑別を要した.各種検査で病原菌は検出されず,VATSでは壊死を伴う肉芽腫と肉芽腫性血管炎,腔内器質化を認めた.P. acnesの免疫染色で陽性所見を認め,器質化病変を伴うサルコイドーシスと診断し,プレドニゾロン25 mg/dayを投与し,奏功した.器質化肺炎で発症したサルコイドーシスは稀であり,貴重な症例として報告する.
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© 2013 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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