日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
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わが国におけるサルコイドーシスの診断基準と重症度分類
四十坊 典晴山口 哲生
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2015 年 35 巻 1 号 p. 3-8

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抄録

サルコイドーシスは同時性あるいは異時性に全身の諸臓器(多臓器性)に乾酪壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫を認める原因不明の疾患であり,その臨床経過はいずれの臓器病変においても自然軽快,増悪があり,多様である.2015年1月から新たに難病法が施行され,指定難病であるサルコイドーシスの診断基準が刷新された.サルコイドーシスの診断は従来どおり,組織診断群と臨床診断群に分け診断基準に則って診断することとした.また,厚生労働省による難病対策の改革に向けた取り組みにより,指定難病では重症度分類を加味した認定基準が義務付けられたため,新たなサルコイドーシスの重症度分類を作成した.

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© 2015 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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